忍者ブログ
バジルサイト管理人によるバジル好きのためのブログ。 バジルに関する短編小説やイラスト、萌え語りなどを載せています。 今日もみんなでバジってこーぜ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

どうもどうも、
世界で一番ヒマな人、
ふみやですよ~。
宝稚さんの絵が見られなくて
本当に残念でなりません…が!
こめさんのお題を華麗にドローして
オレのブルーア〇ズを召喚…
しますので、
皆様よろしくお願いいたします。

では!


―――――

ホワイトデー。

ぽかぽかと暖かい日のことであった。
バジルは沢田奈々にいいつかり、
商店街で人参と鶏肉を購って
途中であんこだまが食べたくなり
駄菓子屋に寄って
余計なものをたくさん買って
無駄遣いしたのが恥ずかしくて
公園でいそいそと
よっちゃんいかや五円チョコを消化していた時のことである。
ジャングルジムに登って一つ目の五円チョコを開けたとき。
「おい、新入り。」
いつの間にか
獄寺隼人がジャングルジムの下に立っている。
「ああ、獄寺殿、
どうかしましたか、」
駄菓子の包みをエコバッグに隠しつつ、
バジルはジャングルジムから降りて獄寺に微笑みかけた。
獄寺は、
自分で声を掛けたくせに
そっぽを向きながら左手に持っていた紙袋をバジルに突き出した。
「これ、やるよ。」
水色の紙袋に、
何やら丁寧に包装されたものが入っている。
「え…、
どうしてですか、」
「何でもいいだろ、
ほら、受け取れよ、」
じゃあ、と受け取ると、
獄寺は真っ赤になって踵を返した。
「あ…あの…
ありがとうございます…。」
戸惑うバジルを背に、
獄寺は
「るせーよ、」
と悪態をつきながら公園から出て行った。

改めて五円チョコを頬張り、
よっちゃんいかの封を開けたとき。
山本武が遠くから手を振りながらやってきた。
「よっ、バジル。
元気か、」
陽が傾き始めて、
少し肌寒くなってきた。
山本はジャングルジムに
するするとよじ登り、
バジルの隣に腰を下ろした。
「はい、
山本殿もお元気そうで何よりです。」
今日はランニング終わって、これから帰るとこなんだ、
と言いながら
山本は背中のメッセンジャーバッグから
薄いピンクの包みを取り出した。
「じゃ、これ、
渡したから。」
山本はジャングルジムから飛び降りる。
「え、これはなんですか、」
「内緒なのな、」
白い歯を見せて、
山本は大きく手を振りながら公園から去った。
獄寺に山本。
二人して、
何で拙者に贈り物を。
バジルは多少混乱しながら
よっちゃんいかを噛み切った。

陽が翳って
さすがに肌寒くなってきたので
バジルは公園を後にし、
沢田家に帰ろうとした。
その途中で。
「ねえ、君。」
突然背後から声を掛けられ、
バジルはものすごくビックリする。
振り返ると、
雲雀恭弥が気配を消して立っていた。
「ヒバリ殿、
お久しぶりです。
どうかしましたか、」
「どうかしないと
声をかけちゃいけないの、」
夕日に照らされて
雲雀のむすっとした顔が朱色に染まっている。
「すみません、
そういうわけではないのですが…、」
バジルが困っていると、
雲雀は右手に包んでいた
小さな白い包みをバジルに押し付けた。
赤いリボンがついていて、
可愛らしい。
「え…これは…、」
「いいから。」
バジルがおずおずと包みを受け取ると、
雲雀はバジルを追い越して
さっさと行ってしまった。
「あのっ、ありがとうございます、」
バジルは雲雀の背中に声を投げかけた。

沢田家に到着し、
奈々に人参と鶏肉を渡すと、
沢田綱吉が2階から降りてきて
「部屋においでよ、」
と声を掛けたので、
連れ立って2階へ上がると
沢田は薄い緑の包みをバジルに手渡した。
「はい、これ、
ホワイトデーのお返し。」
いよいよバジルは混乱した。
「あの、沢田殿、
今日は何かのお祝い事があるのでしょうか、」
沢田は一瞬きょとんとして、
「もしかして、バジル君、
ホワイトデー知らない、」
と言った。
「ほわいとでー、
とは、
何ですか、」
バジルが困った顔をすると、
沢田は笑って
「ホワイトデーっていうのは、
バレンタインにチョコをもらったお返しをする日だよ。」
と言いながら
バジルの持っている包みを見た。
「どうしたの、
いっぱいプレゼント持って。」
「いえ、それが、
獄寺殿と山本殿とヒバリ殿が
下さったのですが…
もしかして
これもほわいとでーというものでしょうか、」
「バジル君、
皆にチョコ渡したの、」
「いいえ、
沢田殿にしかお渡ししておりません。」
すると、
沢田は笑った。
「じゃあ、皆バジル君に
プレゼントしたかったんだね、
皆バジル君のこと、好きなんだなぁ。」
そんなことを言われ、
当惑した顔で、
バジルはプレゼントたちを見渡した。
「どうしましょう、
何も知らずに受け取ってしまいました、」
「返したら、
もっと失礼だと思うけど。」
沢田は余裕の笑みでバジルを見る。
「沢田殿…、
拙者が困ってるの、
面白がっていませんか、」
「面白がってなんかないよ、
ただ、さ。」
少しむくれた顔のバジルが、
沢田の顔を覗き込むと、
沢田はバジルの頬に一瞬口付けた。
「可愛いなぁと思って。」
真っ赤になったバジルを少し抱き寄せて、
沢田は満ち足りた気持ちになった。
「来年からは、
ホワイトデーはオレだけのものだよ、」


―――――

何か…
上手く書けなくてすみません…。
海外にはホワイトデーの習慣がないので、
バジル君はホワイトデー知らないだろうなーと。
で、
ディーノさんとスクアーロも知らないだろうから、
今回は不参加で。
チョコもらってないのにホワイトデー渡す、
って、
すごく寂しい…笑。

では、
次のお題。
さくらさん、だけに、
『桜』
で!
よろしくお願いいたします~!!

では!
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
ほんわか
なんか、童話みたいで可愛いですねっ!
みんなに愛されるバジルくん…素晴らしいです(#^-^#)
素敵なお話ありがとうございましたっ!
米犬 2009/03/26(Thu)22:27:36 編集
バジル君アイドル!
パスさせていただいたお題、華麗にクリアして下さってありがとうございます・・・!
ううう色々すみません・・・なんというか、フミヤさんにはいつも情けないところを見せっぱなしで申し訳ないです。うぐぐ・・・

素敵なホワイトデー小説に萌えました!それぞれの渡し方が「らしく」て超可愛かったです・・・!ていうか貰ってないのにお返ししてるのがすでに可愛い(笑)バジルと他のみんなのやりとりの可愛さに「もうやめて!宝稚のライフはとっくにゼロよ!」みたいになりました。
そしてトリが沢田殿で嬉しかったです!!何だかいっぱいいっぱいな他のメンバーと比べて余裕な十代目がかっこいい・・・!  

可愛い萌え小説をありがとうございました~!!
次こそはしっかりお題クリアして新たなバトンをお渡しできれば、と思います・・・・!
宝稚 2009/03/27(Fri)06:49:18 編集
わらしべ長者的な。
こめさん

童話、というよりも
わらしべ長者?(笑)
まんが日本昔話ですね!
ほんわかしてもらえて嬉しかったです!

宝稚さん

玉砕!粉砕!大喝采ー!!
という感じで(笑)。
皆がプレゼント渡すとき
どうやってその場を去るかにこだわりました。
ちなみに
プレゼントの包みの色が
皆がバジル君に抱いているイメージです。
渡し方が皆らしいと言っていただけて
嬉しかったです!

お二人ともコメントありがとうございます!
ふみや 2009/03/27(Fri)22:33:40 編集
バジルアイドル!
可愛い…みんなに好かれていて最後は綱吉が持っていくだなんて…!最高に私好みでなんか変な事を口走ってしまいそう…。(…)いや、本当に萌をありがとうございました。
雪野よなか URL 2009/04/05(Sun)17:08:52 編集
雪野様。
コメントありがとうございます!
皆に愛されるバジル君は
理想ですよね!
最後においしいとこを持っていった沢田殿に
憎しみすら湧いてきます…。
どうぞ、
変なことを口走ってください(笑)!
いつもご覧いただいてありがとうございます!
ふみや 2009/04/06(Mon)19:19:23 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新CM
[03/12 fumiya]
[10/10 雪野よなか]
[10/09 あみ]
[10/08 松雪]
[10/04 ふみや]
最新記事
(04/07)
(03/12)
(02/23)
(02/07)
(12/02)
最新TB
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]