私用で大変遅くなりました。
申し訳ありません。<(_ _)>
米犬様から回していただいたお題の「恥」で、またSSで。(^^)
カップリングは「ツナバジ」です。
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日本人は恥の文化を持っているなんて、誰かがバジルに教えたせいで、今日もバジルは元気におせっかいをしてくる。
要らないって言ってるのに、持ち物に全部名前を書いてきたり、ご飯の上に嫌いな納豆をのせてきたり、タンスの下着を全部褌に替えたり、シャツをズボンの中に入れてきたり、裸でお風呂の背中を流しにきたりする。
(最後はちょっと嬉しかったが…)
恥ずかしいからいいって言ってるのに、遠慮なんかしないでくださいって、あの善意たっぷりの満面の笑みが、断りづらくて始末が悪い。
どんなに言っても聞いてくれず、大概むかついてきたので、同じ嫌な目にあわせて気がつかせてやろうと俺はあれこれ画策した。
ある夜の、電車での帰り道。
「では拙者はここで・・・」と、駅のホームに降りるバジルの後を追いかけて、俺もすとんとホームに降りた。
そんな俺を見て、バジルは何か言いたげに首をかしげる。俺の降りる駅はまだ先なので、当然だ。
そんな彼を気にせず、俺はまだ人が多い夜のホームででかい声でこう言ってやった。
「バジル、お別れのちゅーしよ!」
一瞬、場の空気が凍った。
通行人がたじろぎ、無関心を装いながらも、注目されているのは明らかだった。
仕掛けた俺も恥ずかしいが、バジルの恥ずかしがり方はてきめんで、ちょっと満足だ。
「な、何言ってるんですか、沢田殿。こんな公衆の面前で・・・・恥ずかしいです!」
真っ赤になって、うつむくバジルの顎を片手でついと上げ、したりと満面の笑顔で言ってやった。
「恥ずかしいってことは、遠慮してるだけってことだよね?」
そのまま相手の了承も得ずに、赤くなった彼に、唇を落とした。
背後の電車が、やっとゆっくりと駅から離れ始め、ようやく俺はバジルから口を離した。
「・・・・・電車、行っちゃいましたよ・・・・」
耳まで赤くなったバジルが、俯きながらようやっと、ぽつりとこぼした。
彼の困惑は明らかだ。
してやったりとさらに俺は言ってやった。
「いいんだ、今日はお前のところに泊まるから」
無理難題を吹っかけ続けて、普段の恨みを晴らせて、ちょっとすっきりした。
もちろんこれだけで済ませてやる気は無い。
どんな「遠慮」をしてきても、絶対言い負かして泊まってやる。
意気込んで、あれこれと彼の台詞と、それに対する返事を頭の中でシミュレーションする。
・・・・だが、残念ながら、彼の答えは俺の予想とは全く違った。
横に並んで手を握ると、まだ赤いままの顔にいつもの笑顔を浮かべて言ったバジルの台詞に、逆に俺の方が赤くなった。
「うれしいです、沢田殿。喜んで!」
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再度、遅くなって申し訳ありませんでした。
すばらしいお題に喜んだのですが、妄想が全部18禁に(゚Д゚)=○)Д゚)、;'.・(略
考えるの、凄い楽しかったです!(^^)
次のお題は「ふんどし」等というたわけた物でもいいでしょうか。
だ、だめだった出しなおします。汗