バジルサイト管理人によるバジル好きのためのブログ。 バジルに関する短編小説やイラスト、萌え語りなどを載せています。
今日もみんなでバジってこーぜ。
さくらさんから頂きましたお題、ひっこしですー。
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引っ越し ツナ+バジル
「笑わないですか?」
「笑わない・・・と、思うけど・・・・」
「・・・」
「わ、笑わない!笑わないから、教えてよっ」
「・・・沢田殿にそのように言われてしまっては、教えないわけには・・・」
「う・・・そういう言い方をされるとオレも弱いんだけど・・・」
「・・・じゃあ、笑っても良いですけど・・・絶対ひみつですよ?」
そんな前置きをやり取りして、話すのに至ったのは・・・
「怖いもの」
ふとした話の中で、ツナが憧れと嫉妬交じりにバジルくんは何でもできるし何でも平気そうですごいなぁ、なんて漏らしたのにまさかと首を横に振ったバジルに、じゃあ何がだめなんだと問い詰めてやっとここまで辿り着いたのだ。
「拙者にだって、怖いものくらいあります。」
「・・・そう、かもだけど・・・でも全然思いつかない。」
「・・・そりゃあ拙者だってマフィアの端くれですから。任務だって、・・・怖くて行けないなんて言えませんし大丈夫です。おばけもそんなに信じていません・・・でも、・・・でも、あれだけが拙者は怖いんです。」
ごくり。
息を飲んで、ツナが待ったその言葉は。
「・・・ダンボールが・・・」
「・・・は?」
「拙者、ダンボールが怖いんです。あぁ、普通のダンボールというか・・・あの、引っ越し用に荷詰めしたあれが怖いんです。」
「・・・ごめん、全然わからない・・・」
笑う前に、理解ができない。
まだお化けが怖いとか言ってくれた方が笑えたかもしれない。
「昔ですね、アジトの引越しに立ち会ったのですが・・・その時拙者はまだ小さくて、余裕であの箱に入れたんです。そしたら親方様が、空の箱を持っていらして・・・
『これがバジルを入れる箱な』と・・・仰って・・・それから引っ越しまでの数日間、他の荷物が詰められていくのを横目に、いつ拙者はあの箱に入れられてしまうのだろうかとずっと怖くて怖くて・・・」
「・・・・」
「あれ以来、だめなんです・・・怖くって・・・」
「・・・いや、それは・・・・・ごめん。」
まぁ笑い話だが、それでも小さい頃に聞いたら怖いかもしれない。
自分だって幼い頃、悪戯をした時に「押入れに閉じ込める」と奈々に言われた時は怖かったものだ。
いろんな意味で笑えなかったバジルの怖いもの。
とりあえず、そんな彼はかわいらしいと思いつつ、そんな彼を作り上げた父親にはまた小言のひとつでも言わなければとツナは小さくため息を吐くのだった。
=============
引っ越しといったらダンボール!
さくらさん、新しいおうち楽しみにしています(笑)
さて、お次は・・・「困った!」でお願いします。
今、左目にごみが入ったのか何かで涙が止まらなくて困っているのでお題に活用。
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引っ越し ツナ+バジル
「笑わないですか?」
「笑わない・・・と、思うけど・・・・」
「・・・」
「わ、笑わない!笑わないから、教えてよっ」
「・・・沢田殿にそのように言われてしまっては、教えないわけには・・・」
「う・・・そういう言い方をされるとオレも弱いんだけど・・・」
「・・・じゃあ、笑っても良いですけど・・・絶対ひみつですよ?」
そんな前置きをやり取りして、話すのに至ったのは・・・
「怖いもの」
ふとした話の中で、ツナが憧れと嫉妬交じりにバジルくんは何でもできるし何でも平気そうですごいなぁ、なんて漏らしたのにまさかと首を横に振ったバジルに、じゃあ何がだめなんだと問い詰めてやっとここまで辿り着いたのだ。
「拙者にだって、怖いものくらいあります。」
「・・・そう、かもだけど・・・でも全然思いつかない。」
「・・・そりゃあ拙者だってマフィアの端くれですから。任務だって、・・・怖くて行けないなんて言えませんし大丈夫です。おばけもそんなに信じていません・・・でも、・・・でも、あれだけが拙者は怖いんです。」
ごくり。
息を飲んで、ツナが待ったその言葉は。
「・・・ダンボールが・・・」
「・・・は?」
「拙者、ダンボールが怖いんです。あぁ、普通のダンボールというか・・・あの、引っ越し用に荷詰めしたあれが怖いんです。」
「・・・ごめん、全然わからない・・・」
笑う前に、理解ができない。
まだお化けが怖いとか言ってくれた方が笑えたかもしれない。
「昔ですね、アジトの引越しに立ち会ったのですが・・・その時拙者はまだ小さくて、余裕であの箱に入れたんです。そしたら親方様が、空の箱を持っていらして・・・
『これがバジルを入れる箱な』と・・・仰って・・・それから引っ越しまでの数日間、他の荷物が詰められていくのを横目に、いつ拙者はあの箱に入れられてしまうのだろうかとずっと怖くて怖くて・・・」
「・・・・」
「あれ以来、だめなんです・・・怖くって・・・」
「・・・いや、それは・・・・・ごめん。」
まぁ笑い話だが、それでも小さい頃に聞いたら怖いかもしれない。
自分だって幼い頃、悪戯をした時に「押入れに閉じ込める」と奈々に言われた時は怖かったものだ。
いろんな意味で笑えなかったバジルの怖いもの。
とりあえず、そんな彼はかわいらしいと思いつつ、そんな彼を作り上げた父親にはまた小言のひとつでも言わなければとツナは小さくため息を吐くのだった。
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引っ越しといったらダンボール!
さくらさん、新しいおうち楽しみにしています(笑)
さて、お次は・・・「困った!」でお願いします。
今、左目にごみが入ったのか何かで涙が止まらなくて困っているのでお題に活用。
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