バジルサイト管理人によるバジル好きのためのブログ。 バジルに関する短編小説やイラスト、萌え語りなどを載せています。
今日もみんなでバジってこーぜ。
こにちは~。
もうすぐ全国ですね!
バジリ庵でも何かしらアクションが起こるので、
楽しみになさっててください!
では
―――――
足
バケツをひっくり返したような雨だ。
傘を持っていなかったバジルは
見事にびしょぬれになり、
もうどうでもよくなったので
走るでもなく打たれるにまかせていた。
(靴の中がびちょびちょだなぁ。)
そんなことをぼんやりと考えながら
視界の悪い道をてこてこ歩く。
すると突然、
自分に降り注いでいた雨が体に感じられなくなって
あれ、
と仰ぎ見ると、
ビニールの傘。
「なにやってんだぁ、
びしょびしょじゃねぇかぁ。」
スクアーロだ。
何でこいつはいつも余計なおせっかいを焼くのか。
自分はこうもり傘をさしていて、
バジルにさしかけている方はビニール傘。
わざわざコンビニで買ってきたのだろう。
「別に…
おぬしには関係ないでしょう。」
バジルがさしかけられた傘を無視し、
立ち去ろうとすると、
スクアーロは腕を掴んで引き止めた。
「おい、
そのままじゃ風邪ひくぞぉ、
オレたちのホテルが近いから着替えてけ。」
確かに気温も低くなってきたし、
この調子で沢田家に帰ったら
沢田綱吉が心配すると思ったので、
しぶしぶながらバジルはスクアーロの申し出を受けることにした。
「シャワー浴びろぉ、
服はランドリーに持ってくから。」
「拙者に指図するな。」
憎まれ口を叩きながら、
バジルはバスルームに直行した。
日本のホテルはいい。
お湯の調節が簡単だ。
バスルームの扉越しに、
「乾くのに時間かかるから、
オレのシャツ置いとくからなぁ、」
とスクアーロが喚く。
バジルは返事をしなかった。
バスルームを出ると、
宣言どおり真っ白なシャツが
几帳面に畳んで置いてあった。
下着も、
スクアーロのものなので大きいが
一応置いてある。
仕方がないのでバジルはそれを着て、
部屋のほうへ行った。
「近寄るなよ、
お前は何をするわからない。」
バジルはこうスクアーロに告げて、
ベッドに寝転んだ。
「…。」
スクアーロはじっとバジルを見ている。
「…なんだ、」
「…いや…。」
バジルがスクアーロの視線を追うと、
どうやら彼はバジルの脚を見ているようだった。
「拙者の脚が何かおかしいか。」
「いや…その…
膝の裏…、」
スクアーロが気色悪くも頬を染めながら応える。
「オレぁ、
細い脚が好きっていうか…
膝の裏の骨を…」
そこまで言ったが、
あとはバジルのかかと落としによって強制終了することになった。
「この変態!
本当に油断ならないな!」
「仕方ねぇだろうがぁ!
好きなものは好きなんだよ!」
その後、
バジルの服が乾くまで、
スクアーロは正座で窓のほうを向かせられていたそうな。
―――――
足…って難しいですよ宝稚さん!!
とりあえずご期待に沿えるように
ちょっとアレな感じになりました…。
さて!
次のお題は…
『お茶』
で!
温かいお茶が美味しい季節になりました…。
よろしくお願いしま~す!
もうすぐ全国ですね!
バジリ庵でも何かしらアクションが起こるので、
楽しみになさっててください!
では
―――――
足
バケツをひっくり返したような雨だ。
傘を持っていなかったバジルは
見事にびしょぬれになり、
もうどうでもよくなったので
走るでもなく打たれるにまかせていた。
(靴の中がびちょびちょだなぁ。)
そんなことをぼんやりと考えながら
視界の悪い道をてこてこ歩く。
すると突然、
自分に降り注いでいた雨が体に感じられなくなって
あれ、
と仰ぎ見ると、
ビニールの傘。
「なにやってんだぁ、
びしょびしょじゃねぇかぁ。」
スクアーロだ。
何でこいつはいつも余計なおせっかいを焼くのか。
自分はこうもり傘をさしていて、
バジルにさしかけている方はビニール傘。
わざわざコンビニで買ってきたのだろう。
「別に…
おぬしには関係ないでしょう。」
バジルがさしかけられた傘を無視し、
立ち去ろうとすると、
スクアーロは腕を掴んで引き止めた。
「おい、
そのままじゃ風邪ひくぞぉ、
オレたちのホテルが近いから着替えてけ。」
確かに気温も低くなってきたし、
この調子で沢田家に帰ったら
沢田綱吉が心配すると思ったので、
しぶしぶながらバジルはスクアーロの申し出を受けることにした。
「シャワー浴びろぉ、
服はランドリーに持ってくから。」
「拙者に指図するな。」
憎まれ口を叩きながら、
バジルはバスルームに直行した。
日本のホテルはいい。
お湯の調節が簡単だ。
バスルームの扉越しに、
「乾くのに時間かかるから、
オレのシャツ置いとくからなぁ、」
とスクアーロが喚く。
バジルは返事をしなかった。
バスルームを出ると、
宣言どおり真っ白なシャツが
几帳面に畳んで置いてあった。
下着も、
スクアーロのものなので大きいが
一応置いてある。
仕方がないのでバジルはそれを着て、
部屋のほうへ行った。
「近寄るなよ、
お前は何をするわからない。」
バジルはこうスクアーロに告げて、
ベッドに寝転んだ。
「…。」
スクアーロはじっとバジルを見ている。
「…なんだ、」
「…いや…。」
バジルがスクアーロの視線を追うと、
どうやら彼はバジルの脚を見ているようだった。
「拙者の脚が何かおかしいか。」
「いや…その…
膝の裏…、」
スクアーロが気色悪くも頬を染めながら応える。
「オレぁ、
細い脚が好きっていうか…
膝の裏の骨を…」
そこまで言ったが、
あとはバジルのかかと落としによって強制終了することになった。
「この変態!
本当に油断ならないな!」
「仕方ねぇだろうがぁ!
好きなものは好きなんだよ!」
その後、
バジルの服が乾くまで、
スクアーロは正座で窓のほうを向かせられていたそうな。
―――――
足…って難しいですよ宝稚さん!!
とりあえずご期待に沿えるように
ちょっとアレな感じになりました…。
さて!
次のお題は…
『お茶』
で!
温かいお茶が美味しい季節になりました…。
よろしくお願いしま~す!
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もう9月になっちゃいましたねぇ;;
この夏は旅行は行きませんでしたが、さくらさんと妖怪のところに遊びに行ったので観光気分でした。その節はお世話になりました。。。
そんなこんなで海とか行ってないし日焼け嫌なので日焼けしてませんが・・・バジルくんは日焼けとかするんですかね・・・
個人的にディーノさんとバジルくんはどんなことがあっても日焼けしないで欲しい・・・だってあの2人が日焼けしたらチャr・・・
============
日焼け CEDEF
「・・・」
バジルはじっと、自分の肌を見つめてみる。
車内は空調が利いているので大分涼しいが、それでも窓の傍に行けば眩しさは伝わってくる。
猛暑。
昨日一昨日とバジルの所属する門外顧問チームでは、小さな慰安旅行が行われていた。
というか、元々ラルとターメリックが遠方での任務に当たっていたのだが、そのサポートにオレガノが向かい、思いの外後処理も少なく済みそうだという報告を聞いた家光は別件で任務に出ていたバジルを帰り際に拉致って・・・ターメリックたちの居た場所からそう遠くない海辺に部屋を取り・・・慰安旅行は急遽開催された。
仕事もあるのに、と愚痴るのも最初の一言二言。
バジル程では無いにしろ、ターメリックだってオレガノだって、結局は家光が大好きなのだ。
こんな遊びなんて、と口を突いて出そうなラルだって、初めて海に遊びに来た子どもの笑顔を壊すような真似はしない。
そんな訳で、CEDEFは仲良く海で遊んだ。
海で遊ぶのは初めてだったバジルは、一日掛かって家光から海での遊び方を教わった。砂浜でお城を作ったりお風呂を作ったり、貝殻を拾ったり波に流されながら泳いだり不思議な生き物を見つけたり。
素足に触れる湿った砂粒。
波にさらわれて、さらさらと流れる地面。
岩場を覗くと逃げていくカニ。
いつもきちっとスーツを着ているオレガノの、綺麗な白い肌。
焼けるのは嫌だとパラソルの下に陣取る彼女に、バジルは綺麗な貝殻を持って帰った。
もっと綺麗なのがいいわねと冗談を言われたのが悔しくて、次には大きな貝殻を持っていったのだが、どうやら中身がいたらしくラルが炙って食べていた。少しショックだった。
ターメリックと泳ぐ競争をしたけれど、プールと違って波に邪魔されて上手く泳ぐことは出来なかった。
家光は、あっという間に一人で沖まで泳いでいた。
日が沈むまでがあっという間だった、とても短い一日。
とても、とても楽しかったのだけれど。
束の間の休暇を終えて仲良く帰る車の中で、バジルはただただ、自分の肌のひりひりする赤が不服でならない。
家光もターメリックも、こんがりと焼けていて、それが何だかバジルの目には格好良く見えて。
オレガノが言うには、バジルの肌は赤くなるだけでそのうち白に戻るらしい。
これではただの火傷のようだと、何だか柔な気がしてとても残念だった。
ひりひり。
熱を持つ肌にそっと手を当てて、オレガノの言うのが間違いで、明日にでも家光と同じような小麦色になっていれば良いのになぁとひそかに願った。
14歳の夏の日。
===========
しりきれとんぼなのはいつものことです・・・。
次は・・・9月だし、「おいしいもの」でお願いします♪
食欲の秋!
この夏は旅行は行きませんでしたが、さくらさんと妖怪のところに遊びに行ったので観光気分でした。その節はお世話になりました。。。
そんなこんなで海とか行ってないし日焼け嫌なので日焼けしてませんが・・・バジルくんは日焼けとかするんですかね・・・
個人的にディーノさんとバジルくんはどんなことがあっても日焼けしないで欲しい・・・だってあの2人が日焼けしたらチャr・・・
============
日焼け CEDEF
「・・・」
バジルはじっと、自分の肌を見つめてみる。
車内は空調が利いているので大分涼しいが、それでも窓の傍に行けば眩しさは伝わってくる。
猛暑。
昨日一昨日とバジルの所属する門外顧問チームでは、小さな慰安旅行が行われていた。
というか、元々ラルとターメリックが遠方での任務に当たっていたのだが、そのサポートにオレガノが向かい、思いの外後処理も少なく済みそうだという報告を聞いた家光は別件で任務に出ていたバジルを帰り際に拉致って・・・ターメリックたちの居た場所からそう遠くない海辺に部屋を取り・・・慰安旅行は急遽開催された。
仕事もあるのに、と愚痴るのも最初の一言二言。
バジル程では無いにしろ、ターメリックだってオレガノだって、結局は家光が大好きなのだ。
こんな遊びなんて、と口を突いて出そうなラルだって、初めて海に遊びに来た子どもの笑顔を壊すような真似はしない。
そんな訳で、CEDEFは仲良く海で遊んだ。
海で遊ぶのは初めてだったバジルは、一日掛かって家光から海での遊び方を教わった。砂浜でお城を作ったりお風呂を作ったり、貝殻を拾ったり波に流されながら泳いだり不思議な生き物を見つけたり。
素足に触れる湿った砂粒。
波にさらわれて、さらさらと流れる地面。
岩場を覗くと逃げていくカニ。
いつもきちっとスーツを着ているオレガノの、綺麗な白い肌。
焼けるのは嫌だとパラソルの下に陣取る彼女に、バジルは綺麗な貝殻を持って帰った。
もっと綺麗なのがいいわねと冗談を言われたのが悔しくて、次には大きな貝殻を持っていったのだが、どうやら中身がいたらしくラルが炙って食べていた。少しショックだった。
ターメリックと泳ぐ競争をしたけれど、プールと違って波に邪魔されて上手く泳ぐことは出来なかった。
家光は、あっという間に一人で沖まで泳いでいた。
日が沈むまでがあっという間だった、とても短い一日。
とても、とても楽しかったのだけれど。
束の間の休暇を終えて仲良く帰る車の中で、バジルはただただ、自分の肌のひりひりする赤が不服でならない。
家光もターメリックも、こんがりと焼けていて、それが何だかバジルの目には格好良く見えて。
オレガノが言うには、バジルの肌は赤くなるだけでそのうち白に戻るらしい。
これではただの火傷のようだと、何だか柔な気がしてとても残念だった。
ひりひり。
熱を持つ肌にそっと手を当てて、オレガノの言うのが間違いで、明日にでも家光と同じような小麦色になっていれば良いのになぁとひそかに願った。
14歳の夏の日。
===========
しりきれとんぼなのはいつものことです・・・。
次は・・・9月だし、「おいしいもの」でお願いします♪
食欲の秋!
どうも~、
鹿児島の友達の家から失礼します、
ふみやです。
夏バテ…
したことないですね~。
まあこれから夏の鹿児島でへたることなく頑張ろうと思います!
では。
―――――
夏バテ
おろおろ。
そのような擬態語が似合いそうな表情のバジル。
バジルはとても困っていた。
理由は、
今まで顔色ひとつ変えたことのなかった
鬼の風紀委員長、
雲雀恭弥が倒れてしまったからだ。
倒れた、
という表現は若干乱暴かもしれない。
昨日
「食欲がない」
という知らせを受けて、
バジルが心配して今日様子を見にきたら
雲雀が縁側でぐったりしていたのだ。
「どこか悪いのでしょうか…、
お医者様に診てもらったほうが…、」
雲雀の額の汗を拭きながら
バジルは心配げに顔を曇らせる。
しかし雲雀は、
何のことはない、
というふうに
「ただの夏バテだから心配しないで。」
と言った。
夏バテ…。
バジルにとっては新出単語である。
夏、バテ。
意味は訊かずとも何となく語感で察した。
要するに、
暑さにあてられたのだろう。
ならば、と、
バジルは雲雀の頭を膝の上に乗せ、
手にしていた手巾で雲雀を扇いだ。
「少しは涼しくなりましたか、雲雀殿、」
扇がれた雲雀は、
少し可笑しくなった。
夏バテは涼しくなれば治るというものでもないのだけれども…。
しかし、
初めての膝枕に、
大いに満足して
「そうだね、気持ちいいよ。」
と応じるのであった。
夏バテするのも悪くない。
―――――
お疲れしたー。
早く寝ないといけないので
この辺で…。
次のお題は…
スイカ
で。
まだまだ夏は終わらないぜ!!
ではまた~!
鹿児島の友達の家から失礼します、
ふみやです。
夏バテ…
したことないですね~。
まあこれから夏の鹿児島でへたることなく頑張ろうと思います!
では。
―――――
夏バテ
おろおろ。
そのような擬態語が似合いそうな表情のバジル。
バジルはとても困っていた。
理由は、
今まで顔色ひとつ変えたことのなかった
鬼の風紀委員長、
雲雀恭弥が倒れてしまったからだ。
倒れた、
という表現は若干乱暴かもしれない。
昨日
「食欲がない」
という知らせを受けて、
バジルが心配して今日様子を見にきたら
雲雀が縁側でぐったりしていたのだ。
「どこか悪いのでしょうか…、
お医者様に診てもらったほうが…、」
雲雀の額の汗を拭きながら
バジルは心配げに顔を曇らせる。
しかし雲雀は、
何のことはない、
というふうに
「ただの夏バテだから心配しないで。」
と言った。
夏バテ…。
バジルにとっては新出単語である。
夏、バテ。
意味は訊かずとも何となく語感で察した。
要するに、
暑さにあてられたのだろう。
ならば、と、
バジルは雲雀の頭を膝の上に乗せ、
手にしていた手巾で雲雀を扇いだ。
「少しは涼しくなりましたか、雲雀殿、」
扇がれた雲雀は、
少し可笑しくなった。
夏バテは涼しくなれば治るというものでもないのだけれども…。
しかし、
初めての膝枕に、
大いに満足して
「そうだね、気持ちいいよ。」
と応じるのであった。
夏バテするのも悪くない。
―――――
お疲れしたー。
早く寝ないといけないので
この辺で…。
次のお題は…
スイカ
で。
まだまだ夏は終わらないぜ!!
ではまた~!