バジルサイト管理人によるバジル好きのためのブログ。 バジルに関する短編小説やイラスト、萌え語りなどを載せています。
今日もみんなでバジってこーぜ。
あけましておめでとうございます、米犬です!
年が変わるといろんなことが変わりますね。よくも悪くも変化はありますが、私も皆様にとっても、楽しい一年になれば良いなと思います。
さて、雀さん(お疲れ様でした!)から頂いたお題はバレンタイン!書こうとして思い出しましたが丁度昨年、バジリ庵が始まってすぐ最初に貰ったお題がバレンタインでした(笑)懐かしいなー。
あの時は山バジ♀でしたが、今回はディノバジ♀で行きます★
=========
「・・・」
「・・・あちっ」
「・・・!」
「いや、大丈夫だって、あっち行ってろ。」
2月中旬、バレンタインデー。
数多くの女性が彼の為にチョコを届けているのだろうに、その本人・・・五千のファミリーを従えるボスであるディーノは、今、バジルの住む狭いアパートの部屋の非常に狭いキッチンで、チョコレート作りに励んでいた。
部下の居ない今、彼の身にチョコレート如きで何か起きては堪らないとバジルは心配そうにこっそりキッチンを覗くのだが、手伝う事も見守ることも禁止されている以上・・・バジルはただ、聞き耳を立てて彼が無事かどうかを探るしかなかった。
何でこんなことになったのかと言えば、話はつい昨夜に遡る。
元はと言えば悪いのは・・・自分なのだ。と、バジルは思い返して溜め息を吐いた。
バレンタインを控えたその日、ディーノからはどこかうきうきしたように電話が掛かってきて。
勿論、内容は・・・非常に控えめで遠まわしなチョコの催促。
そんな彼を勿論愛おしく思うバジルであったし、尊敬し、愛するディーノの為・・・既にチョコは準備してあった。
数年前にディーノから日本のバレンタインを教わって以来、毎年こうしてチョコレートを作るのはバジルにとって恒例の行事なのだ。
が、しかし。
教わってから数年来、バジルの心の中にはとても気になることがあって・・・
いけない事だとは思いつつ、バジルは聞いてしまったのだ。
ディーノ殿は、拙者にチョコをくれますか?なんて。
バジルはディーノから、バレンタインは好きな人にチョコを送る日だ!と教わっていた。だから毎年作ったし、ディーノもそれを楽しみにしていてくれた・・・が、今まで一度としてディーノからチョコを貰ったことはない。
丁度翌月になるとチョコのお礼にと毎年飴をくれるのだが、・・・バレンタインの日にチョコレートをくれることは一度もなかった。
ディーノとバジルは恋人同士で、・・・勿論、バジルはディーノを疑うわけではない。ないのだが・・・何故、くれないのだろうか・・・と、毎年気になっていたのだ。
言い訳のように、そんな説明を慌ててディーノに付け足したところ・・・驚いたのはディーノで。
どうやらディーノが教えてくれた日本のバレンタインの情報にはかけていた言葉があって、正しくは・・・「女の子が、好きな人にチョコを渡す日」だそうだ。
そしてそのチョコレートの返事に、ホワイトデーに男の子はキャンディを渡すのだという。
それを聞いて長年の疑問が解けたバジルはすっきりしたのだけれど、ディーノの方はそうはいかなかった。
自分が言葉足らずに教えてしまったせいで、何年間もそんな思いをさせていたのか・・・と項垂れた彼は、どう思ったか・・・チョコレート作りの材料及び道具を大量に買い込んで、バジルの家へやってきたのだった。
そして、今に至る。
バジルは勿論、そんな事はしないで良いと何度も言ったのだが・・・彼も一度言い出した事を簡単に引っ込めるような性格ではない。
それに・・・淋しい思いをさせた分、一生懸命に作るから。なんて言われてしまっては・・・やはり、バジルだって嬉しかった。
いろんな意味でドキドキしながら待っていると、キッチンからはディーノの鼻歌が聞こえてきて。
一応、順調らしいと察してバジルの頬も緩む。
ディーノにお菓子を作ってもらえるなんて思っても見なかった事だけれど、・・・こうして待っていると、とても楽しみで・・・何だか暖かな気持ちになる。
ディーノも毎年、こんな気持ちだったのだろうか・・・なんて考えながら、バジルは愛しい年上の彼が作るチョコレートを、楽しみに待つのだった。
=============
ちょっと早いけどハッピーバレンタイン!
次はクロさんですね!えーと・・・お題は、「節分」でお願いします★
年が変わるといろんなことが変わりますね。よくも悪くも変化はありますが、私も皆様にとっても、楽しい一年になれば良いなと思います。
さて、雀さん(お疲れ様でした!)から頂いたお題はバレンタイン!書こうとして思い出しましたが丁度昨年、バジリ庵が始まってすぐ最初に貰ったお題がバレンタインでした(笑)懐かしいなー。
あの時は山バジ♀でしたが、今回はディノバジ♀で行きます★
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「・・・」
「・・・あちっ」
「・・・!」
「いや、大丈夫だって、あっち行ってろ。」
2月中旬、バレンタインデー。
数多くの女性が彼の為にチョコを届けているのだろうに、その本人・・・五千のファミリーを従えるボスであるディーノは、今、バジルの住む狭いアパートの部屋の非常に狭いキッチンで、チョコレート作りに励んでいた。
部下の居ない今、彼の身にチョコレート如きで何か起きては堪らないとバジルは心配そうにこっそりキッチンを覗くのだが、手伝う事も見守ることも禁止されている以上・・・バジルはただ、聞き耳を立てて彼が無事かどうかを探るしかなかった。
何でこんなことになったのかと言えば、話はつい昨夜に遡る。
元はと言えば悪いのは・・・自分なのだ。と、バジルは思い返して溜め息を吐いた。
バレンタインを控えたその日、ディーノからはどこかうきうきしたように電話が掛かってきて。
勿論、内容は・・・非常に控えめで遠まわしなチョコの催促。
そんな彼を勿論愛おしく思うバジルであったし、尊敬し、愛するディーノの為・・・既にチョコは準備してあった。
数年前にディーノから日本のバレンタインを教わって以来、毎年こうしてチョコレートを作るのはバジルにとって恒例の行事なのだ。
が、しかし。
教わってから数年来、バジルの心の中にはとても気になることがあって・・・
いけない事だとは思いつつ、バジルは聞いてしまったのだ。
ディーノ殿は、拙者にチョコをくれますか?なんて。
バジルはディーノから、バレンタインは好きな人にチョコを送る日だ!と教わっていた。だから毎年作ったし、ディーノもそれを楽しみにしていてくれた・・・が、今まで一度としてディーノからチョコを貰ったことはない。
丁度翌月になるとチョコのお礼にと毎年飴をくれるのだが、・・・バレンタインの日にチョコレートをくれることは一度もなかった。
ディーノとバジルは恋人同士で、・・・勿論、バジルはディーノを疑うわけではない。ないのだが・・・何故、くれないのだろうか・・・と、毎年気になっていたのだ。
言い訳のように、そんな説明を慌ててディーノに付け足したところ・・・驚いたのはディーノで。
どうやらディーノが教えてくれた日本のバレンタインの情報にはかけていた言葉があって、正しくは・・・「女の子が、好きな人にチョコを渡す日」だそうだ。
そしてそのチョコレートの返事に、ホワイトデーに男の子はキャンディを渡すのだという。
それを聞いて長年の疑問が解けたバジルはすっきりしたのだけれど、ディーノの方はそうはいかなかった。
自分が言葉足らずに教えてしまったせいで、何年間もそんな思いをさせていたのか・・・と項垂れた彼は、どう思ったか・・・チョコレート作りの材料及び道具を大量に買い込んで、バジルの家へやってきたのだった。
そして、今に至る。
バジルは勿論、そんな事はしないで良いと何度も言ったのだが・・・彼も一度言い出した事を簡単に引っ込めるような性格ではない。
それに・・・淋しい思いをさせた分、一生懸命に作るから。なんて言われてしまっては・・・やはり、バジルだって嬉しかった。
いろんな意味でドキドキしながら待っていると、キッチンからはディーノの鼻歌が聞こえてきて。
一応、順調らしいと察してバジルの頬も緩む。
ディーノにお菓子を作ってもらえるなんて思っても見なかった事だけれど、・・・こうして待っていると、とても楽しみで・・・何だか暖かな気持ちになる。
ディーノも毎年、こんな気持ちだったのだろうか・・・なんて考えながら、バジルは愛しい年上の彼が作るチョコレートを、楽しみに待つのだった。
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ちょっと早いけどハッピーバレンタイン!
次はクロさんですね!えーと・・・お題は、「節分」でお願いします★
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